「食品ロス、年間4万㌧減」(日経3月26日号)を読んで

このエントリーをはてなブックマークに追加

ここで「食品ロス」とは、食べられるのに廃棄される食品のこといいます。農水省は2010年度の食品廃棄物が1,713万㌧で、このうち食品ロスが500万~800万㌧、率にすると29.2~46.7%になったと発表しています。「食品ロスが年間4万㌧減」とは、率にすると0.5~0.8%程度に過ぎません。真山仁著「黙示」の中で、日本を飽食の国と指摘し、日本が世界一食べ物を捨てている国であることを紹介しています。同書では何時の統計数字を使ったかは分かりませんが、年間の食品廃棄量として2,189万㌧が示さていました。先の数字と比較すると、オーダーとしては合っているように思われます。しかし、日経の記事「食品ロス4万㌧減」は、統計上では誤差範囲として扱われるのが妥当だと考えます。「黙示」と3月26日との数字の差は、476万㌧になります。

ところで、殆どの日本人は、「世界で飢えている人の数」が9億6,300万人 に達していることについて、容易に知ることができます。インターネットのGoogleサイトを開き、「世界の飢えている人口」と入力しクリックすれば、トップにウキペディア表示され、この数字が出てきます。世界の人口を70億人とすれば、飢えている人の割合は14%になります。7人に一人は飢えていることになります。
誰もが食事は楽しいものであり、特にレストランなどで、芸術と見間違うほどの盛り付けなどを見ると、感動し無意識に思わずスマホでパチリ、これをネットで公開する。極めて多くの方が、こうした行動を取られているのではないでしょうか。

さて、私たちが利用しているウエブページは、2005年では10億ページだったのが、2年後の2007年には30倍の300億ページに増えたと報告されています 。現在はそれから7年が経過していますから、単純に比例計算しますと、ウエブページは3兆1,500億ページに達していることになります。
日本は、安全、安心そして自由であることを考えると、本当に良い国だと思います。かといって、4万㌧程度の食品ロスを減らしたからと言って、あたかも食品を大切に扱っているかのような記事を掲載する新聞、如何なものでしょうか。この数字(0.5~0.8%)は統計的にはネグレクトの範囲ですよ。食品廃棄物総量(1,713万㌧)に占める「食品ロス」の比率30~50%を見てください。4万㌧という数字はこの中に隠れてしまうものです。私は、この記事はいただけないなと感じました。だってそうでしょう、店に溢れかえる食品の種類の多さとその量、あまりにも造り過ぎてはいないでしょうか。まだ食べられるものが30~50%も廃棄されてしまう。どこかおかしいと思われませんか。

先ほどのウエブの話に戻りますが、私は1度だけ、正月のおせち料理でしたか、スマホでパチリ、Facebookサイトに載せたことがあります。自分では極力食品をサイトに載せまいと心がけています。「載せる」「載せない」は自由ですから、ダメだと申し上げるつもりはありません。でも、日経の記事を読んで、この国は何処かおかしい。“サブナショナルパワー”を持つ組織に組される皆さんには、是非目覚めていただきたいものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です